会社でよく話す同僚の人の息子さんが、この春高校を卒業して運転免許を取得しました。
AT限定ではなく、マニュアル車も運転できる免許を取ったみたいです。
そしてどうやらSUZUKIスイフトの5速マニュアル車を買うみたいです。
という事で、今回のガレージドミニコではトランスミッションの今について書いてみたいと思います。
車のギアチェンジはなぜ必要?
現在多くの人が普通自動車の運転免許を取る時に、オートマティック免許を取っているみたいですね。
昭和世代の自分らにはあまり馴染みのない免許です。
たしかに、わざわざクラッチを踏んでそのつど走行状況に適したギアに入れ替えていく…。
この行為はとても面倒で無駄な気がする、当然これが一般的な意見ですね。
特に渋滞している時。
発車する時にクラッチを踏み、ちょっと進んでまたクラッチを踏む、もしくはニュートラルに入れる…。
とても面倒です。
本当に車が好きな人でマニュアル車にこだわる人や一部の商業車、もはやマニュアル車はかなりの少数派に追いやられています。
現在販売されている国産乗用車のオートマ車とマニュアル車の割合
・オートマ車・・・約92%
・マニュアル車・・約8%
ここまで差が出るのか、という数字ですがこれが現実です。
個人的な意見としては、マニュアル車は絶対必要だしカッコいい、なのですが…
マニュアル車の必要性の低下は数字が物語ってますね。
新規免許を取る若者の普通自動車免許の取得割合
・オートマ限定・・・約65%
・マニュアル免許・・約35%
販売されている車の9割がオートマなのに、マニュアル車免許を取る人は3割以上いるのです。
車の自動運転が語られるこの時代でも、マニュアル免許を選択する人がこれだけいるのは、うれしい事と感じます。
モータースポーツの人気が低迷する背景
80年代後半から90年代前半、F1レースを筆頭にモータースポーツ人気は熱気がありました。
地上波テレビで生放送し、日本人初のF1ドライバー中嶋悟は野球やサッカーのスター選手のように人気があったように思います。
現在ではF1レースはBS/CS放送にとどまり、メディアでもそう大きく取り上げられる事も少なくなりました。
こういった背景もスポーツカーやマニュアルミッション車の急減に関係しているのかもしれません。
モータースポーツに限らず、盛り上がったスポーツには必ず経済効果がついてくるものです。
【オーブンカー】魅力と国産オープンカー【モータースポーツの原点】
マニュアルミッション車の減少が止まらない
前文でも書きましたが、ほんとにマニュアルミッション車の新型車が減りました。
ガンバっていたHONDAフィットのRSもついにマニュアルミッション設定が無くなったとか…。
需要がないから供給も減る、この図式はもちろん分かりますが車ファンからしてみると、ちょっと悲しくもなります。
しかしながら前文で示した事がマニュアル車の急減に関係している要因ではないでしょうか。
マニュアル車急減の理由
- 操作が面倒
- モータースポーツの低迷
- オートマ車の性能向上
- カーボンニュートラル時代への移行
あくまで、個人的意見ですが。
マニュアル車中古車市場の価格高騰傾向
ちなみに現在販売されている中古のマニュアルミッション車の価格は高騰気味です。
ただでさえ中古車探しでマニュアル車を検索してみると、数の少なさで苦労するのに価格まで高騰しているとなると購入者数も減る一方な気がします。
マニュアル車はこの先さらに希少価値が高まるでしょう。
キチンと整備して販売し、購入後もアフターケアバッチリな優良店もあれば、いい加減な整備で高く売れさえすればそれでオシマイっていう粗悪なお店もあったりするかもしれません。
マニュアル車を探すくらいの人なら、それなりに車の知識も豊富な人が多いと思いますが、購入の際はくれぐれも気をつけたいものですね。
まとめ
今回はマニュアルミッション車について書いてみたのですが、ちょっと目線を変えた見方をすと、もしもオートマ車の普及が急増せずにマニュアル車主流の車社会だっとしたら?
交通事故は減っていたのでは?と、ちょっと思ってしまいました。
例えば高齢者ドライバーのアクセル、ブレーキ踏み間違え問題。
マニュアル車なら起こる確率が低いのでは?とか。
運転操作が面倒なぶん、運転に対する集中力や緊張感は上がるような…?
しかし結果的には運転操作負担の少ないオートマ車が主流になってるので、この理論は的外れなのでしょう。
この先、AIによる自動運転が積極的に開発されている中、マニュアルミッション車はますます衰退の方向に行くのでしょうが、操る喜びを感じれるマニュアル車、絶滅しない事を祈るばかりです。
読んでいただきありがとうございました!